優勝 菊地 雄一 830g913g1106g(2849)…計48尾
今回は佐久間プロの強力なバックアップがあった為に勝つことが出来ました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
 さて、インタビューでは語れなかったシークレットを今回お話しします。
私の見つけたファクターは、
 1 魚のサイズにより捕食している物が全く違う。
 2 生息水域によるサイズの違い。
 3 同水域に生息していてもサイズにより遊泳層が違う。
 4 流れにリレートする魚が存在する。
大まかに分けて、この4種類のファクターが重なる水域では爆発力が
全く違う事に前週で気づいていました。特に1と4については
絶対に外すことの出来ない最重要のファクターでした。
 もう少し詳しく書くと、1については4種類の捕食対象
(1・ボラの子、2・クチボソ・子ブナ、3・甲殻類、
4・水生昆虫やユスリカの幼虫)の順番で魚のサイズがダウンして
いく事と捕食対象が違うと移動スピードが段違いに違う事。
移動スピードは、前者ほど速く移動していきました。
2については、1の捕食対象者の各水域での個体密度の違いで発生する事。
3についても1の生息している水深での違いで発生する事。
4が重要で、この川を常に観察する事により最近解ったファクターで、
これが解るとサイズを選べないデメリットはあるが、
絶対と言い切れる位にリミットは簡単に揃ってしまいます。
 以上の事を頭に置き、前日の土曜日の朝4時30分より午前中のみ
プラを行った際には46cmの魚を筆頭に40upのみで合計8本釣っていました。
(あの雷と雨の中!)
 当日は最下流にのみ大量発生していたボラの子を捕食している大型魚のみ狙い、
現場到着後、5分・5投で検量に持ち込んだ3本をGETしていました。
 この場所では、このほかに9本、全部で12本を釣り上げています。
総て表層から30cm以内のレンジで水深は3mを越える深さでも
ボトムは一回も取りませんでした。
 総ての魚はパワーミノーの5インチでカラーはチャート(正式名は忘れました)
が殆どでした。これを遠投して高速回収する事で魚が狂った様に追ってきて、
岸際で捕らえる。と言った感じでした。ただ、群の中の大きい順に出てくる様で、
次第にサイズが落ちてきて、それに伴い捕食する層が徐々に深くなって行くので
多少の小細工をロッド操作で行う事で食わす事になりました。
 30分も釣りをすると群が沖に出てしまい届かなくなってしまった為、
本命の最上流へ移動しました。
 この場所は一見すると、どこから入っていくのか?さっぱり判らない所なので
私以外の人間では、私の友人たちしか釣りをしている所を見た事がない所です。
前日の46cmといい、前週には佐久間プロが50cmに少し足りない魚を
2本も出して私を撃沈する会心の釣りを行っていた場所で、一発狙いで入ったのですが…
ちょっと釣りすぎてしまったのか不発に終わってしまいました。が、
7時30分を過ぎた所で上流の水門が動き出したようで、増水を伴って流れ出した
途端にライズが頻繁に見られる様になりワンキャスト・ワンフィッシュ!!
と言う状態になっていました。ただサイズが35cm止まりなのが判っていましたが、
手持ちの駒でこれ以上サイズを上げる事が出来る場所を今回は持ち合わせていなかった為、
数を釣る事で中に良いサイズが混じる事を期待して約4時間、釣り続けて36本を
手にする事になったのですが…結局サイズは上がらず仕舞いで帰着する事になりました。
 この川で初めて釣りをした人は魚影の濃さに驚くのと同時に、大きな落とし穴に
はまる事になると思います。(私はこれを『黒部マジック』と呼んでいます)
はっきり言ってどこでも魚は釣れます。ただ大型魚に的を絞り、
数を揃える釣るには非常に労力のいる場所でも有ります。
一度と言わずに何度かチャレンジしてみるのはどうでしょうか?


準優勝 赤羽根隆介 729g930g1022g(2681)598g496g{3775}8尾
前日までのプラで500g前後の魚がたまっている場所は何箇所か見つけていました。
しかし、土曜日のお昼を一緒に食べた菊地君の話では、うまくいけば4kgを狙えるとの話。
これじゃ勝負にならないと気合をいれなおして、午後はでかい魚だけを狙っていきましたが、
まったくだめ。当日は菊地君の雄姿を見に行くだけだと、すでにあきらめていました。
勝負を捨てていた今回はとてもリラックスして大会にのぞみました。
そうはいってもノーフィッシュは恥ずかしい、とりあえず3本で1500gのウェイトを狙って、
前日一番調子の良かった常陸利根川のポイントへ。予定通り1時間でリミットメイク、
重さも予定通り。あわよくば入れ替えと思いそこで粘るも、釣れるのは同じサイズばかり。
しょうがないのでめぼしい場所を釣りながら北浦方面へ戻り始めました。途中、
ベイトがやけに水面で跳ねているところを発見。10分間で2本の入れ替えが出来ました。
こうなると助平根性が出てきます。何とかもう一匹大きい魚を釣りたいと、
むきになって北浦でスピナーベイトを投げまくりますが、まったく釣れず。
11時にやっと釣った魚は200g、もうだめだとあきらめて検量所に戻ってきました。
まだ時間はあるので時間つぶしのつもりでドックを釣っていたら、運良く2匹釣れ、
一匹が930gで入れ替え成功。気が付いたら2位になってしまいました。
今回魚を釣ったのはダウンショット、クランクベイト、スピナーベイト(ただし200g一匹だけ)です。
今回のトーナメントは宣言どおりに見事に優勝した菊地選手に心から拍手を送りたいと思います。
特にスイムベイトを使ったパターンは自分では考えつきません。脱帽でした。
赤羽根さんのコメントです!佐久間弟から送りました!

第三位 藤枝 伸幸 812g840g1007g(2659)770g{3429}4尾
去年6月のポイントをメインに釣りを展開いたしますが全部空振りに終わり、
春に釣れたポイントに戻ってスピナーベイトとクランクベイト、ラバージグの
スイミングを駆使しなんとかゲットしました。水路で水通しの良い排水口などを
スピナーベイト一本で攻めていったんですが昨年と違い今年まるで反応が無く
釣果の内容も決め手がなくも行き当たりバッタリの釣行となってしまいました。
8月は頑張って納得の行く釣果結果を出していきたいと思っています。